4月12日:礼拝メッセージ

4月12日   礼拝メモ       (T・O)
  アモス4章12, 13節他  (説教) 朝比奈悦也師
 「神に会う備えをせよ」
         
  預言者アモスは紀元前800年頃、北イスラエル王国で活躍した。イスラエルの国は南北に分裂し、混乱し、衰退し、滅亡していく運命にあったが、この頃の王は40年間治めたヤラブアム2世で、不思議なように平和が保たれ、回復し、人々の生活が安定していた。しかしそのような中にあってアモスは12節「神に会う備えをせよ」と深刻な言葉を宣べた。この警告について学ぶ。


一、警告の対象
 アモス12章には周辺諸国に対しての警告の言葉を、3~6章には北と南のイスラエル王国に対しての警告を発している。イスラエルの民は神様を信じ、幼い時から律法を学び、守り続けている人々であり、その民に対して警告を発した。私たちクリスチャンも神様を信じ、信仰生活している者であるが、この言葉はまた私たちへの警告でもあることを捉えたい。


二、警告の理由、時代背景
 厳しい状況にあるとき、人は緊張し、気を張って生活をする。しかし平和で豊かな中にいると、人は弛む。この当時の北イスラエルでは平和が保たれ、失われた領土が回復し、人々の生活が豊かになっていた。イスラエル人達は律儀に律法を守ってはいたが、まごころが伴わず、形式的になり、関心は自分の生活で、楽しみに向かい、世の流れに妥協し、良くないことに甘くいい加減になってしまっていた。私たち信仰者はどうか。信仰生活がマンネリ化し、社会生活に弛みが生じてしまっていないだろうか。


三、警告の内容
 人は様々な備えをするが、最もしなければならない備えは、神に会う備えである。なぜなら、人は死ぬことと、死後、裁きを受けることが定まっているから。神様は罪に対して徹底した裁きをなさることをノアの大洪水、ソドムとゴモラの滅び、南北のイスラエル王国の滅びなど歴史を通して示された。また私たちの罪のために、イエス様が十字架に架かり、徹底した裁きを受けてくださらなければならなかったほど、罪は徹底して裁かれるべきものであることを示している。備えの鍵語は「主のことば」(8:11)。
 イスラエル人達は「それでもあなたがたはわたしのもとに帰ってこなかった」(4:6, 8, 9, 10, 11)と指摘されている。神様のみことばに誠実、忠実に耳を傾 け、真実に歩むこと以外に私たちの備えはない。 今日アモスの警告に耳を傾け、神に会う備えをするためにどんな時にもみことばを握って進む者でありたい。