10月4日:礼拝メッセージ

10月4日   礼拝メモ       (T・O)
  ピリピ4章1~4節  (説教) 朝比奈悦也師
 「信仰の現実的必要性」
        
 ピリピ人への手紙を記したのはパウロ。今日ではキリスト教が全世界に伝えられているが、その礎を築いたのがパウロであり、また新約聖書27巻のうち13巻を記すという大きな働きをなした人物である。パウロはピリピにいるクリスチャン達に、イエス・キリストを信じる信仰がどうしても必要なものであることを明確な根拠をもって語った。その根拠を3つの点から学ぶ。


一、「主にあって」(1~3の各節)
  イエス・キリストを信じる信仰によって、どのような境遇に置かれてもしっかりと立つことができる。パウロは何度も死を覚悟するほどの厳しい中を通過し、その中で信仰の故に祈り、聖書のことばを通して力付けられ、励まされ、乗り越え、支え続けられてきた。その体験から確信をもって語っている。


二、「主にあって一致」(2節)
  平和に生きるために必要なことは一致であり、絆であるが、問題が起こり厳しい状態になればなるほど一致や絆を固く結ぶことが難しくなる。不動の絆が結ばれるために必要なものは愛である。この愛は、イエス・キリストの愛に基づく信仰であることを教えている。神様が不変の愛なるお方であることを、キリストの生涯を通して(罪人を救うために愛の故に 十字架についてくださった)示してくださった。このキリストの愛によって弟子達は絶望の中から立ち上がることができ、一致して前進することができた。主の愛によって私たちも立ち上がり、愛による絆を築き、進むことができる。


三、「主にあっていつも喜び」(4節)
  キリストを信じる信仰によって、順調な時も、逆境の時も、いつも喜ぶことができるとパウロは語る。困難な中にあるとき、その状況を理解し、助け、励まし、支え、導いてくださるお方を信頼することによって喜ぶことができ、感謝できると。事実パウロは肉体に病を持ちながら伝道を続け、迫害を受け、厳しい困難な中を通過してきたが、その中にあった からこそ謙遜になることを学び、注意深く生きることを身につけることができた。弱さも問題も自分にとって必要な大切なもの、神の大きな恵みであった と、彼の体験から確信をもって語っている。


 このようにイエス・キリストを信じる信仰によって、私たちに驚くべき生涯が備えられている。キリストを信じてしっかりと立ち、愛に生かされ、いつも喜んで生きることができる生涯を歩ませていただこう。