11月8日:礼拝メッセージ

   11月8日   礼拝メモ       (T・O)
  伝道者の書3章1~11節 (説教) 朝比奈悦也師
 「時に関する知恵」


 イスラエル王ソロモン(前971~931年)によって伝道者の書と箴言が記された。ソロモンは知恵の人とも言われ、両書共に知恵の書と言われる。知恵とは私たちの人生を決めてしまうほど大切なもので、それはものの道理を正しくわきまえさせ、その上でどうすべきかを悟らせる。知恵のある人は賢い人生を歩むことができるが、知恵のない人は愚かな人生を辿ることとなる。本日は伝道者の書3章より「時」に関する知恵を学ぶ。


一、時を生かすことが大切
 すべての人は時の流れの中で生きているが、時を有効に生かす人と、無駄に或いは害を及ぼすような時を過ごす人がある。私たちはやがて地上の生涯を締め括り、神の前に立たなければならない時を迎える。そしてどのような時を過ごしてきたかが問われ、審判を受けなければならない。それゆえ詩篇90篇では、知恵の心を得て人生の時を正しく歩むことができるように、と祈りがささげられている。


二、時を生かす神を大切にする
 神は人に賜物、才能等を与えて、それらを生かし用いるようにしておられる。そして神は摂理の中で計画を立て、時を用いて働かれる。先日、受洗されたお二人の今日までの導きを思うとき、確かに神様が一つ一つのことの中に、また時を捉えて働かれたことを教えられる。神のなさることはすべて時にかなって美しい。しかし人は時を無駄にしてしまいや すい者であるので、時を生かし用いて働かれる神を私たちは大切にしなければならない。


三、時を生かす神を信じることの大切さ
  「…神がこのことをされたのだ。人は神を恐れなければならない」1314節。時の流れの中で生かされている私たちは、時を生かす神を信じ従うことによってしか、正しく時をわきまえて生きることができない。神様が示してくださることに従って生きていくとき、時が来たなら一つ一つのことが用いられて、神の見事な御業を見せていただくことができる。大切なのは、私たちは良いときも悪いときもどのようなときにも、時を生かす神様を信じ続け、従い続け、死に至るまでその生涯を全うすることである。


 今日はソロモンの知恵を学んだ。時を生かすよう、時を生かす神様に目を向けるよう、時を生かす神様を信じ従うように。これは聖書が教える黄金律、最高の知恵である。この大切な知恵をしっかりと握り、信仰の道を全うしよう。