1月1日:礼拝メッセージ

  1月1日   元旦礼拝メモ     (T・O)
  エレミヤ33章23節   (説教) 朝比奈悦也師
 「新年への確かな展望」      
 

 新年を迎え、この年のために説教者自身と教会に与えられたおことば、預言者エレミヤが神様から語られたおことばを通し、私たちがこの年の歩みを進める上で見失ってはならない重要な3つのことについて学ぶ。

 

一、激動の現実
  預言者エレミヤは激動の現実をしっかりと捉えて 語った。イスラエル歴史の中でも混沌とした最悪の 暗黒時代(南ユダ王国末期~バビロン捕囚の時代)の 中で、彼は涙の預言者と言われるほど何度も涙を流 して神に祈り、民達には繰り返しこのままでは滅び ると訴え続けた。しかし民からは誤解され、偽預言 者扱いされ、捕らえられ、伝承によればエジプトに 連行された後、殺されたと言われる。何と惨めで悲 惨な生涯であったことか。しかし彼は神のメッセー ジをいのちがけで語り続け、その使命を黙々と果た し続けた。エレミヤは現実をしっかり見据えて進ん だように、私たちも様々な厳しい現実を見聞きする だろうが、それらから目を反らさず見据えて行こう。

 

二、不動の神
  エレミヤは激動の現実の中にあって、それらに振 り回されず、押し流されず、溺れることなく、不動 の神の存在をしっかりと捉えて動じなかった。歴史 上には素晴らしい働きをして大きな影響を与えた沢 山の立派な人物がいたり、強大で繁栄した国々も興 ったが、それらは皆去ってしまい、残っていない。 エレミヤが見据えたものは、去りゆくものではなく、 永遠から永遠に居られるお方、創造主なるお方、私 たちに目を向け、理解し、必要とするものを満たし てくださる神様であった。私たちも激動の中にあっ てこの不動の神様を決して見失わないようにしたい。

 

三、ぶれない信仰
  順調な時も、逆境の時も、いかなる時もぶれることなく不動の神様を信頼し、委ね、従うこと。エレミヤは激動の中、逆境の中でもぶれない信仰を持って神を呼び求めた。そのとき神様から想像もできない大いなること、バビロン捕囚からの解放を告げられた。この後、イスラエルの民達はそれを経験したのである。私たちもぶれない信仰を持って進むとき、神様は私たちの理解をはるかに超えた大いなる業を成し遂げてくださる。

 

  2016年が始まった。何が起こるか分からない。現実は厳しい。私達は現実を見据えると共に、その中に居られる不動の神様をしっかりと捉え、ぶれない信仰を持って進みたい。エレミヤはいのちがけでそれを伝えた。