3月26日(日):礼拝メッセージ

3月26日  礼拝メモ          (T・O)
ヨハネ10章1~30節   (説教) 朝比奈悦也師
「わたしは良い牧者です」

 

 イエス様は〈ご自身/ご自身を信じる人々〉の関係を、〈羊飼い/羊〉のたとえを用いて人々に教えられた。

 

一、羊の3つの特色
 ①弱い存在。外的に対して角や牙や爪など武器になるようなものは持っていない。また外敵を即座にキャッチして体勢を整えられるような聴覚や嗅覚、視覚、また逃げるための速い足や飛ぶ能力等の術がない。②迷いやすい存在。屡々餌を食べるのに夢中になって群れからはぐれてしまうことがある。③適応力に乏しい。神経質で環境の変化について行きにくい。羊はこれら3つの特色を持っているが、人間も同じ存在であると教えている。人は自然の前では無力であり、誘惑に対しても弱い。また人生の様々な問題の中で迷い、時にとんでもない誤った方向に行って悲劇を招くことがある。人は複雑な社会の様々な問題の中で彷徨い、疲れ、傷つき、いのちさえ失われてしまうような出来事が後を絶たない。適応力が失われている。これが人間の姿である。

 

二、羊には羊飼いがいる
 羊飼いとはイエス様ご自身のこととしてたとえられているが、羊飼いは弱い羊を守る(11・12節)。また迷いやすい羊のために先頭に立って教え導く(3・4節)。そして適応力に乏しい羊を正しく理解し、心に留め、ケアし、乏しさを補われる(13・14節)。イエス様はそのご生涯の中でその通りに良き牧者として歩まれた。そして11節15節18節「羊のためにいのちを捨てます」と語られ、私たち羊を愛するがためにご自分のいのちを捨てて救いを成し遂げてくださった。

 

三、羊飼いのもとで羊はどのような生涯を送れるのか
 羊としての特性は変えられないが、人生で様々な問題に直面しても「救われます」(9節)。そして(10節)「いのちを得、それを豊かにもつ」幸いな地上生涯を送ることができる。この世のみならず死後には「永遠のいのち」(28節)を頂戴できる。羊飼いと共に歩むなら強く生きることができ(詩46:12)、迷うことがない(ヨハネ14:6節)。そして羊の必要が満たされ、多くの結実を得る(ヨハネ15・5)生涯を送れる。

 

 私たちがこの幸いな生涯を送るためにはただ一つ条件を果たさなければならない。3節27節「羊は声を聞き分けます」とある。羊が牧者の声を聞き分け、自分の牧者の声についていくように、信仰者はイエス様の声をしっかりと聞いて信頼して従っていくことである。起こり来る問題に左右されてイエス様の声が聞こえなくならないよう、信仰の耳を開いて従って行こう。