5月28日(日):礼拝メッセージ

5月28日  礼拝メモ          (T・O)
ルカ22章39~46節    (説教) 朝比奈悦也師
 「信仰者の特権」


 先月は今日の聖書箇所から、祈りは私たちの信仰生活に欠かせないもので、祈りは神との会話、神との意志疎通、神への信頼であり献身であることを学んだ。今朝もこの箇所から、私たちが重大なことに取り組もうとするときに何をなすべきか、ということを、イエス様のお姿を通して3つのことを学ぶ。

 

一、祈る
 この出来事はイエス様が私たちの罪の購いのために十字架にお架かりになる直前のこと。これから取り組もうとすることがあまりにも肉体的、精神的、霊的に厳しいものであることをよくご存じであられて祈られた。その祈りのお姿を、悲しみ悶え(マタイ)、恐れ悶え(マルコ)、苦しみ悶え(ルカ)と表現されているように、非常に深刻な祈りであった。また39節で「いつものように…」とあるが、イエス様は普段からいつものようにいつもの所で祈られていたのである。このように厳しい問題を前に祈るためには普段から祈りが身についていることが重要。私たちも日ごとに祈りを実践して祈ることを身につけたい。

 

二、祈って備える
 イエス様は父なる神様の前に謙り、跪いて祈り(41節)、心から信頼して委ね、従った(42節)。イエス様はこれから臨もうとすることのために神の前に祈り、確かなお方を信頼して備えることができた。私たちも何をなすよりも先ず祈りをもって備えよう。

 

三、祈りによって勝利を先取りする
 臨む課題が大きければ大きいほど、恐れや不安、心配に支配される。しかしイエス様は向かう大きな問題を神様の前に持ち出し、信頼して祈り、勝利を与えてくださることを信じて委ねた。その後は前に向かって粛々と進まれた。祈りは事に臨む前に勝利を頷かせ、確信を与える。そしてイエス様は弟子達に「誘惑に陥らないように目を覚まして祈っていなさい」(46節)と語られた。子どもに恵まれなかったハンナや受胎告知を受けたマリヤは、非常に厳しい現実の中で神様に真剣に祈り、信仰を持って確信して立ち上がることができた。どうしようもない問題に直面したとき、人は悩み、恐れ、行き詰まるが、信仰者には確かな神に祈る特権が与えられている。祈って勝利を先取りできるとは何と幸いなことか。 

 

 今日も教えられたみことばの真理に従い、私たち神を信じる者に与えられている祈りの特権を生かし、一つ一つの問題に祈って勝利を確信し、確かな信仰生活を歩ませていただくお互いでありたい。