8月6日(日):礼拝メッセージ

8月6日  礼拝メモ          (T・O)
 使徒3章1~10、16節他 (説教) 朝比奈悦也師

 

「信仰による新しい人生」

 

 人生には、苦しみや悲しみ、将来に対する不安など、様々なことがある。こうした現実生活の中で人は、生きる価値のある人生、心から幸せを実感できる人生を送ることができるのか。この課題について今日の聖書箇所は私たちに、できる、と解答を与えてくれている。以下、3つのポイントから学ぶ。

 

一、立ち上がれない人生
 ここには40数年間、生まれつき足に障がいを持ち、立つことができない人生を送っていた人が記されている。彼は肉体的に立ち上がれないだけではなく、精神的にも立ち上がれない状態であった。人は彼の障がいの故に神から呪われている人だと偏見の目で見、社会は彼を冷遇し、そのように扱われる彼自身が自分を好きになれず、自分自身に腹を立て、怒りを覚え、惨めな状態であった。彼はただ毎日、人の世話により宗教心の篤い人々が多く行き交う宮のそばに置いて貰い、人の施しを求めて生きるしかなく、将来への希望は全く持てない不安な日々でしかなかった。私たちの現実はどうか? 彼同様、夢や希望を持てない諦めの人生を送っていないだろうか。

 

二、新しい人生
 失望と落胆、諦めの人生から、喜びと感謝に満ちた全く新しい人に変えられたことが記されている。その変化を見た周囲の人々は驚きあきれた、とある。そしてそれには誰より本人自身が驚いたに違いない。新しい人生、それは、彼の足とくるぶしが強められ、躍り上がって真っ直ぐに立ち、歩いたり飛び上がったりし、神を賛美し、ペテロとヨハネと一緒に宮に入っていった。正に幸せを実感した。これこそ求めていたものであった。この人の経験を通して、私たちも確かに新しい人生が得られることを教えている。

 

三、信仰による新しい人生
 彼はそれまで、人の施しに頼り、その日暮らしを続けてきた。しかしペテロとヨハネに会い、イエス・キリストを信じて生きることを教えられた。それまで神に目を向けて生きることをしてこなかった彼が、キリストを信じて歩み出したとき、神様の恵み、神様の助け、神様による強めを経験することができた。このような神様が人生を共に歩んでくださることほど心丈夫なことはない。私たちも、人生を導いてくださる神様に目を向け、日々神様の教えを頂戴しながら歩むなら、どんなに厳しい現実生活の中にあっても乗り越えていくことができ、幸せを実感し、確信ある人生を送ることができる。

 

 ぜひキリストを信じ、新しい人生をスタートしよう。