3月18日(日):礼拝メッセージ

3月18日  礼拝メモ           (T・O)

 マタイ23章        (説教) 朝比奈悦也師

「生ける信仰の神髄」

 

 クリスチャンにとって信仰は、なくてならない生活の基礎であり、土台である。そのため、信仰のためには犠牲を払って取り組み、聖書を学ぶ。イエス様は、今日の聖書箇所において、生ける信仰の神髄について教えておられる。以下の3つの点から信仰について学ぶ。

 

1、律法学者パリサイ人

 イスラエル人は神様の選民と言われ、旧約時代にはレビ人が神様に仕えるために選ばれた人々であった。イエス様のご在生当時のユダヤ人社会にあって、パリサイ人(律法学者・ラビ)やサドカイ人(祭司)は神様に仕えるために選ばれた特別な存在であった。彼らはそのために特別な教育や訓練を受けた人々で、エルサレム議会サンヘドリンの主要メンバーであった。彼らに は地位と権力があり、司法・立法・行政の3つが一手に握られていて、エリート中のエリートであった。

 

2、パリサイ人たちの信仰

 ユダヤ人達は彼らの信仰について、最も優れていると評価していた。彼らは聖書を特別によく学び、理解し、事細かに実践していた。そしてその信仰を人々に教え、養い、育てる働きをしていた。一般の人々にとって、彼ら抜きには信仰を持つことも、養われることも、建てあげられることもできない尊い存在であった。

 

3、イエス様のパリサイ人への評価

 イエス様は彼らに対して「わざわいだ。偽善の律法学者」と7回も語られた。また「目の見えない手引きども」「目の見えぬ者たち」「目の見えないパリサイ人たち」と彼らの信仰を糾弾され、「おまえたち蛇ども、まむしのすえども」どうしようもない害を与える偽物の信仰者だと厳しく言われた。その理由は、人に見せるためのもの(5節)、正義とあわれみと誠実をおろそかにしている(23節)、強奪と放縦でいっぱい(28節)だと語られた。人は表面を見るが、神様は内側・実質をご覧になる。22章36~39節でイエス様は、律法の中で最も大切なものは「心を尽くし、思いを尽くし、知力を 尽くして、あなたの神である主を愛せよ」「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」であると教えられた。信仰の神髄である生きた信仰が律法学者パリサイ人には抜け落ちていた。聖書は、真心の伴う行い、愛の伴った行いを信仰の神髄だと教えている。

 

 神様の前に自らのあり方を吟味し、示されたなら悔い改め、みことばに従って立ち上がらせていただこう。最後に13、14節のおことばを警戒としてとらえ、生ける信仰の道を辿らせていただきたい。