11月25日(日):礼拝メッセージ

11月25日  礼拝メモ           (T・O)

 ルカ19章1~10節     (説教) 朝比奈悦也師

「最悪から最善へと」

 

 今日の聖書箇所から、神様はいつ如何なる時でも決してギブアップされることなく、不可能を可能にし、最悪を最善になしてくださるお方であることを学ぶ。ザアカイは当時のユダヤ社会の中で最悪な生活をしていたが、そこから大転換させてくださったイエス様とは、どのようなお方なのか。

 

1、ともにいてくださる方(共存)

 ザアカイの職業は取税人。ユダヤ人からひどい搾取をし、ローマ帝国に税金を納める仕事をしていた。彼はその仕事のために持てる能力を発揮し、努力して実績をあげ、取税人の頭となっていた。しかしその仕事のために人々から毛嫌いされ、憎まれ、拒絶される孤独な人であった。ところが、だれからも声を掛けられないザアカイが、イエス様から名前を呼ばれ、そばに来るようにと招かれた。本人も、勿論周囲の人々も想像だにしない出来事であった。イエス様は、最も惨めなときにそばにいてくださるお方である。

 

2、ともに分かち合ってくださる方(共有)

 嫌われ、隅に追いやられ、仲間はずれにされていたザアカイに、イエス様は「わたしは今日、あなたの家に泊まることにしているから」と語られた。周囲にいてそれを聞いた人々は「あの人は罪人のところに行って客となった」と文句を言った、とある。これが人々のザアカイに対する評価であり、扱いであった。しかしイエス様は、寂しさ、悲しみ、苦痛を覚えていたザアカイの心を理解し、友となって、彼の生活の基盤である家庭にまで同行し、心を共有してくださるお方である。

 

3、栄光を現してくださる方(栄光)

 人々からお金をむしり取ることばかりを考え、実行していたザアカイであったが、イエス様のおことばを聞いて従った時、彼の心は喜びに満たされ、人生が大きく転換した。その結果、貧しい人々に自分の財産の半分を施し、脅し取った物には4倍にして返すことをイエス様の前で語った。驚くべき大転換。イエス様は最悪から最善になして、栄光を現してくださるお方。

 

 イエス様は私たちの人生においても、最悪から最善に変えてくださるお方であることをとらえたい。ザアカイはイエス様に目を向け、語られるおことばに耳を傾け、そのおことばを素直に受け取り、従った。「ザアカイは急いで降りてきて、喜んでイエスを迎えた」とあるように、私たちもイエス様のおことばを信じ、イエス様に従うことを第一にして歩ませていただきたい。そうするならば、何があっても神様は最善に導いてくださる。