3月10日(日):礼拝メッセージ

3月10日  礼拝メモ            (T・O)

 ヨハネ21章1~22節      (説教) 朝比奈悦也師

「主の十全な取り扱い」

 

 イエス様は弟子たちにご自分が十字架にかかられる前、ご自分の十字架による死と復活の予告を何度もしておられたが、彼らは信じることができなかった。復活後、イエス様は弟子たちに何度も現れ、その事実をお示しになり、イエス様を見捨て、裏切った弟子たちを変わらず愛し、彼らに必要な3つのものを満たして立ち上がらせなさった。その必要な3つのものとは何かを学ぶ。

 

1、物質的必要(3~6節)

 漁師を職業としていた弟子たちが夜中に漁に出、一晩中労したが何も捕れなかった。専門知識や経験を生かし、全力を出し尽くしても思い通りの結果が得られないということがある。弟子たちは正にそれであった。疲れ切った弟子たちにイエス様は近づき、「子どもたちよ。食べる魚がありませんね。」と労い、語りかけ、どうすればその必要が満たされるかを教えられた。常識では考えられない明け方の時間帯であり、舟の左ではなく右側に網を打つように指示された。言われる通りにしたところおびただしい魚が捕れた。イエス様は私たちの必要な物質をも備えてくださるお方である。

 

2、精神的必要(9~14節)

 漁を終え、陸に上がってきた弟子たちのためにイエス様は火をおこし、食事の用意をして待っておられた。そして彼らを迎え、共に食事をした。食事を共にすることは心を和ませくつろがせる。彼らは生前のイエス様との親しい交わりを思い出し、そのイエス様が今よみがえって自分達と共にいてくださることに改めて気づき、励まされ、心の傷が癒え、わだかまりが解けた。イエス様は精神的必要を豊に満たすお方である。

 

3、霊的必要(15~22節)

 人生の荒波を乗り越えて行くためには人間的な努力や力では太刀打ちできない。これから様々な困難や迫害が待ち受けている弟子たちに最も必要なものは生ける真の神との霊的な繋がりであった。そのためペテロを扱われ、信仰とは、「わたしに従いなさい」と、主を信じ従うことだと教えられた。信じ従って歩み出すとき、主を愛し、周りの人々をも愛して生きるようにされる。そして主を愛する者は神の御心の実現のために生きるようになる。霊的必要が満たされ、世に勝つ勝利の信仰をもって御国への凱旋の道を歩もう。

 

 勝利の生涯を歩む上で必要な以上3つを満たしてくださる唯一の主を堅く信じ、信仰の馳せ場を進みたい。