3月24日(日):礼拝メッセージ

3月24日  礼拝メモ            (T・O)

 創世記12章1~4節   (説教) 朝比奈悦也師

「アブラハムの信仰」

 

 今から4,000年前、人類発祥の地、メソポタミヤ地方に定住していた一人の人物アブラムを神様が召し、そのひとりから民族へと発展し、更にイスラエル国家へと成長していった。この成長発展にはアブラハムという人物が重要な役割を担っている。また彼は、イスラエル人の宗教であるユダヤ教において尊ばれ、キリスト教においても重要な人物であり、イスラム教においても尊敬されている。彼は175年の生涯を送ったが、決して平坦なものではなく、思いもよらない出来事、困難と忍耐、戦いの中を通過した。その最たるものは、神様から約束され、やっと授かったイサクを献げるようにと言われた。しかし彼はそのようなときも真実に神に従い、祝福された幸いな人生を送ることができた。問題が何もない人生というようなことは期待できないこの世にあって、私たちにとって本当に幸いな人生とは、問題に直面するとき、それを乗り越え、打ち勝っていくことができる人生こそが本当に幸いな人生ということができる。アブラハムはいくつもの試練を乗り越えて勝利の人生を全うした(24:1、25:7,8)。それを可能にしたのは、あらゆることを祝福に導かれる神様に対する彼の信仰にあった。その信仰の故に彼の多くの子孫達からは信仰の父として尊ばれたのである。今朝はそのアブラハムの信仰について学ぶ。

 

1、神に目を向ける信仰

 神様が語られたことば(1節)に耳を傾け、神様の前に祭壇を築いた(7,8節)。またイサクを献げるように言われた時も直ぐに従い、モリヤの山に行って祭壇を築いた(その時に神は献げるべき小羊を備えてくださった)。アブラハムはまず神に目を向け、従った。私たちも慌ただしい日々の中にあって、まず神様に目を向け、祈って過ごす者でありたい。

 

2、神に耳を傾ける信仰

 アブラハムは神のことば(1~3節)が語られたとき神に目を向けるとともに、神のことばに耳を傾け、一つ一つきちんと受け止めた。私たちも神様のおことばに耳を傾け、みことばに聞いて一日をはじめよう。

 

3、神に心を開いた信仰

 アブラハムは神様に心を開き、告げられたとおりに従って出て行った(4節)。私たちも神様の前に心を頑なにせず、心を全開し、神様の言われる通り受け入れ、従う者でありたい。

 

 アブラハムの生涯を貫いた信仰、彼がどのような中を通過しても神とともに歩み、神の助けをいただき、祝福と勝利を失わなかったその信仰に、私たちも倣わせていただきたい。